TeX 色付け

TeXの文字や表に対する色付は少々めんどくさいのでメモっておく。

基本(文字)

プリアンブルに以下を記述。dvipdfmx使わない場合は知らない。

\usepackage[dvipdfm, usenames]{color}

usenamesオプションはred, blueなどの名前で色を指定することが可能になる。

\color{red}              % このコマンド以降の文字を赤字に 文全体を変えるときに使う
                         % 一部分だけ赤くしたい時には{\color{red} 文字列}の様にグルーピングすること

\textcolor{blue}{文字列} % 引数部分を青字に 強調して色を変えるときは基本こっち

\colorbox{green}         % 文字列の背景部分の色を変える

参考:color.sty: LaTeX パッケージ

自分で色を設定する

既存のredだとちょっと明るすぎるんだけどなぁ、という時にはいっそ自分で色を設定してしまいましょう。

% RGB方式 コンピュータの表示はこちら
\definecolor{myred}{rgb}{0.8,0,0} % R(赤),G(緑),B(青)
% CMYK方式 印刷関連はこちら
\definecolor{mycolor}{cmyk}{0.8,0.5,0.0,0.0} % C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー),K(黒)
% GRAY方式 グレースケール
\definecolor{mygray}{gray}{0.8} % 1(白) から 0(黒)まで

これで定義した色は通常のred等と同様に使用することができる。
直接値を指定するときには

\textcolor[rgb]{0.8,0.8,0.8}

のようにする?(使ったこと無いので未検証)
参考:Tex tips

colorパッケージに加え、colortblパッケージをさらに読み込む。

\usepackage{colortbl}

colortblパッケージにより表に色付けを行える。

このパッケージで使用可能になる主なコマンド。

  1. \cellcolor
    • セルの色付け
  2. \rowcolor
    • 行の色付け
  3. \columncolor
    • 列の色付け

使い方が少々特殊なのがある。

\begin{tabular}{>{\columncolor{blue}}ccc}
  \rowcolor{red} 1 & 2 & 3 \\
  4 & 5 & 6 \\
  7 & 8 & \cellcolor{green} 9
\end{tabular}

とすると一番上の行が赤、左の列が青、右下のセルが緑になっている(はず)。
\rowcolor{red}で\columncolor{blue}が上書きされているのは後にコマンドがあるからか、もともと優先順位があるのかは知らない。
ここで、>{}という特殊なコマンドはcolortbl*1パッケージを読み込むことで使える、右隣のcとかrとかl等々の列に属性を付加するコマンドで、「<」だと左隣の列に付加する。つまり「>{...}c」で一列を表していて「c<{...}」と同義だということです。

参考:colortbl.sty: LaTeX パッケージ

例外

Excelで色付して、それをPowerPointに貼りつけ、「図として保存」し、EPSに変換して\includegraphicsする。
table環境内ならキャプションはtableになるので問題なし!

*1:colortblパッケージによって読み込まれる別のパッケージだったかも