TeX 行間調整
論文を投稿する際、行間を指定されている場合の調整方法。
指定されていない場合にはページ数を調整するのに非常に役立つ。
setspaceパッケージ
setspaceパッケージを用いることで以下のコマンド・環境を使用することができる。
\usepackage{setspace} % setspaceパッケージのインクルード
setstretchコマンド
\setstretch{1.5} % ページ全体の行間を設定
\setstretchコマンドによってページ全体の行間を設定できる。
引数として入れる値は、通常を1としてそれの何倍かの数値。上記の場合は1.5倍。0.5とかも可能。下限はあるようで0.001とかいれても小さくなりすぎることは無い。
spacing環境
\begin{spacing}{0.8} ... \end{spacing}
spacing環境はその環境内の行間を調整する。
引数の数字は\setstretchコマンドと同様。
セクションコマンドの改修
\section, \subsectionの行間を調整するために、\@startsectionコマンドで弄る。
jsclassを用いている場合、js***.clsから
\newcommand{\section}{ ... }
となっている行を探しコピーして改修する。改修方法は以下を参考にしても良いし、ここが詳しい「http://www.nsknet.or.jp/~tony/TeX/faq/macro.htm」。
jclassの場合はj***.cls。
以下はarticle前提(\chapterコマンドが無く、sectionが一番上)。
\makeatletter % 「@」を含む場合は\makeatletterと\makeatotherで囲んだ範囲内で処理をする \renewcommand{\section}{% \newcommand から \renewcommand に変更すること \@startsection{section}% 区切りコマンドの名前(section, subsection等) {1}% 深さ(sectionが1, subsectionは2等) {\z@}% 左のインデント量 {\Cvs \@plus.5\Cdp \@minus.2\Cdp}% 前アキ 見出し上のスペース {.5\Cvs \@plus.3\Cdp}% 後アキ 見出し下のスペース 負にすると見出し後のスペース {\normalfont\Large\headfont\raggedright}% 見出しのフォント } \makeatother
\Cvsは日本語環境の1行の高さ。英語環境では\baselineskipを使う。
jsclassでは\Cvs、標準のjclassでは\baselineskipが1行の高さに相当する。
コマンドで変更する方法
\renewcommand{\baselinestretch}{1.5} % 行間の倍率指定 % or \setlength{\baselineskip}{10pt} % 行間の直接指定
でOK。
手っ取り早くやるならこっちで。